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「花粉症がひどくて、今年は特につらいです」

この季節、カウンセリングでよく聞く言葉です。

アロマは花粉症を「治す」ものではありません。でも、症状を少し楽にするという意味では、上手に使えば確かに助けになります。今日はその話を、正直に書いてみます。

花粉症にアロマが使える理由

花粉症は、免疫が花粉に過剰反応することで起きます。鼻の粘膜が腫れ、鼻づまりや鼻水が出る。目の粘膜が炎症を起こし、かゆみが出る。

精油の中には、この反応に働きかける成分を持つものがあります。

代表的なのは「抗炎症作用」と「抗ヒスタミン作用」を持つ精油。粘膜の炎症を落ち着かせ、過剰な免疫反応を穏やかにする方向に働きます。また「去痰・鼻腔通過作用」を持つ精油は、詰まった鼻の通りを一時的に改善します。

薬のように即効性はありませんが、継続して使うことで症状の出方が変わってくるという方も多いです。

花粉症に使える精油

ユーカリ・グロブルス 鼻づまり・去痰

花粉症に最も定番の精油。1,8-シネオールという成分が鼻腔を通りやすくし、粘液を排出しやすくします。「鼻が詰まって息ができない」というときにティッシュに1滴たらして吸入するだけで、すぐに効果を感じやすい精油です。ただし刺激が強いので、肌への直接塗布は希釈必須。子どもや妊婦への使用は要注意です。

ペパーミント 鼻づまり・頭の重さ

メントールの清涼感が鼻の通りを一時的に改善します。「鼻が詰まって頭が重い」という花粉症特有のぼんやり感にも効果的。ただし刺激が非常に強く、過剰使用は粘膜刺激になりえます。1回1滴を目安に、こまめに使うのではなく必要なときだけ使う精油です。

ラヴィンツァラ 抗炎症・免疫サポート

ユーカリに似た成分を持ちながら、ずっと穏やか。刺激が少ないので子どもや敏感肌の方にも使いやすい。粘膜の炎症を落ち着かせる作用があり、「毎日続けて使う」のに向いています。花粉症の季節が始まる前から使い始めると、症状の出方が変わると感じている方も多いです。

ジャーマンカモミール 抗アレルギー・目のかゆみ

カマズレンという成分が強い抗炎症・抗アレルギー作用を持ちます。目のかゆみや皮膚のかゆみに特に有効とされています。特徴的な青い色を持つ精油で、価格は高めですが、アレルギー反応全般に使える頼れる一本です。

フランキンセンス 深い呼吸・炎症鎮静

抗炎症作用に加えて、呼吸を深める作用があります。花粉症で呼吸が浅くなっているときに、ゆっくりした呼吸を取り戻すのを助けます。自律神経も整えてくれるので、花粉症による疲労感・だるさにも向いています。

使い方:「吸入」が基本

花粉症への精油の使い方は、吸入が基本です。鼻や気道の粘膜に直接働きかけるためです。

かんたん吸入の方法

iティッシュに精油を1滴たらして、鼻に近づけてゆっくり吸い込む(最も手軽で外出先でもできる)
iiマグカップに熱湯を注ぎ、精油を1滴たらして蒸気を吸う(自宅でじっくりケアしたいとき)
iiiディフューザーで部屋にたく(就寝前・在宅ワーク中に)

使うときの注意:
精油は原液を直接鼻や目の粘膜につけてはいけません。吸入の場合も長時間・大量は禁物です。妊婦の方・乳幼児のいる環境では使用できない精油もあるため、必ず確認してから使ってください。また、アレルギー反応が強い方は、使用前に少量で試してみることをおすすめします。

施術との組み合わせで変わること

花粉症の季節にスピラレへ来てくださるお客様には、症状に合わせた精油を施術に取り入れています。

特に効果的なのは、頭蓋調整との組み合わせです。鼻腔・副鼻腔まわりの骨と筋膜の緊張を解放することで、鼻の通りが変わることがあります。「施術後、鼻がすっと通った」とおっしゃる方が春の時期に多いのは、このためです。

また花粉症の疲れは自律神経にも影響します。アロマの嗅覚刺激で自律神経を整えながら施術することで、症状による消耗を和らげるという効果も期待できます。

花粉症を「治す」のではなく、
「花粉症があっても、楽に過ごせる身体」を作る。

それがスピラレでできることです。

花粉症の季節はまだ続きます。

薬と併用しながら、アロマを「少し楽にするための道具」として上手に使ってみてください。
ティッシュに1滴のユーカリから、始めてみてください。

— 山口 美樹

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