むくみやすい人ほど、
水を飲んでください。
「むくみやすいから、水分を控えるようにしています」
カウンセリングでこう話してくださる方が、意外と多いです。
気持ちはよくわかります。むくんでいるのだから、水を増やしたらもっとむくみそう——その感覚は自然です。でも、多くの場合、それが逆効果になっています。
むくみの正体は「水分の過剰」ではない
むくみとは、細胞と細胞の間(間質)に余分な水分が溜まった状態です。
ここで大切なのは、「余分な水分が溜まっている」のは、水を飲みすぎたからではないということ。むくみの本当の原因は、水分の「流れが悪い」ことです。
水を控えると、身体は「水分が足りない」と判断して、今ある水分をより強く溜め込もうとします。脱水を防ぐための生体反応です。だから水を控えるほど、むくみが改善しにくくなることがあります。
むくみやすい身体になる3つの原因
筋肉のポンプ機能が低下している
リンパや静脈の流れは、筋肉の収縮によって促進されます。長時間座りっぱなし・運動不足・冷えによる血管収縮が続くと、ふくらはぎや太ももの筋ポンプが働かず、下半身に水分が溜まりやすくなります。「夕方になると足がパンパン」という方の多くがこのタイプです。
筋膜の癒着でリンパの流れが滞っている
リンパ管は筋膜の中を走っています。筋膜が硬く癒着すると、リンパの流れが物理的に滞ります。マッサージをしても戻りやすいむくみは、筋膜の硬さが原因であることが多いです。表面をほぐすだけでなく、深筋膜の癒着を解放することで、リンパの流れが根本から改善されます。
自律神経の乱れによる血管調節の低下
自律神経は血管の収縮・拡張をコントロールしています。自律神経が乱れると血管の調節がうまくいかなくなり、末梢の血流が滞ってむくみやすくなります。「ストレスが多いときほどむくむ」「更年期からむくみがひどくなった」という方は、自律神経との関係が深いです。
水を飲むべき理由
身体の約60%は水分でできています。この水分が「血液・リンパ・細胞間液」として常に循環することで、老廃物が流れ、栄養が届き、体温が保たれます。
水分が不足すると血液が濃くなり、流れが悪くなります。流れが悪くなると、細胞間に水分が溜まりやすくなる——これがむくみを悪化させる悪循環です。
十分な水分を摂ることで血液がサラサラになり、リンパの流れも促進されます。水を飲むことは、むくみを増やすのではなく、流れを作ることです。
正しい水分補給の仕方
むくみを改善するための水分補給
- 1日1.5〜2リットルを目安に、こまめに飲む(一気に飲まない)
- 常温〜温かい水・白湯・ノンカフェインのお茶が特におすすめ
- 冷たい飲み物は血管を収縮させてむくみやすくなるので控えめに
- 塩分の多い食事の後は特に水分を意識的に摂る
- 起床後・入浴前後・就寝前のコップ1杯は習慣にする
コーヒー・アルコール・緑茶は利尿作用があるため、これらを飲んだ分は別に水を補給する意識が必要です。
施術後に「水を飲んでください」と伝える理由
スピラレの施術後、必ずハーブティーをお出しして「水分補給をしてください」とお伝えしています。
深筋膜リリースによって、筋膜に溜まっていた老廃物が流れ出します。この老廃物を体外に排出するために、水分が必要です。施術後に十分な水分を摂ることで、デトックスが促進され、施術の効果がより長続きします。
逆に施術後に水分を摂らないと、流れ出した老廃物が再び滞り、「施術翌日に身体が重い」という感覚につながることがあります。
むくんでいるから水を控える、ではなく、
むくんでいるからこそ、水を流す。
「むくみやすい体質」は、変えられます。筋膜を整えて、自律神経を整えて、水分をきちんと摂る——その積み重ねで、流れのいい身体になっていきます。
— 山口 美樹
よくある施術の誤解シリーズ
→ 肩甲骨をはがしても、意味はありません。
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