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この口コミを読んだとき、思わず目が潤みました。

1年半ぶりに来てくれて、「報告できてよかった」と言ってくれた。この仕事をしていてよかったと、心から思った瞬間です。

みさきんぐさんのことを書く前に、一つお伝えしたいことがあります。スピラレは不妊治療の施術所ではありませんし、「妊娠を保証する施術」を行っているわけでもありません。それでも、体質改善を目的に通い続けてくださった方から、うれしい知らせをいただくことがあります。今日はその背景にある考え方を、正直に書いてみます。

「体質が変わる」とはどういうことか

みさきんぐさんが通い始めたころ、身体の巡りの悪さや冷え、自律神経の乱れが気になるとお話ししてくださっていました。

東洋医学の視点では、妊娠しやすい身体の条件として「気・血・水のめぐりが整っていること」が挙げられます。特に血(けつ)の巡り——子宮や卵巣への血流——は、身体全体の筋膜の柔軟性や自律神経の状態と深く関係しています。

深筋膜が硬く骨盤まわりの血流が滞っている状態、交感神経が常に高くホルモンバランスが乱れている状態。これらが重なると、身体が「生殖よりも今の生存を優先する」モードに入ることがあります。

施術で筋膜をほぐし、自律神経を整え、骨盤まわりの巡りを促す——その積み重ねが、身体が「整った状態」を覚えていくプロセスです。

「ふっと緩まった」という産後の変化

みさきんぐさんは産後の来店で、「育児で気が張っていた状態がふっと緩まった」と書いてくださいました。

この「気が張っている」という状態、産後のお母さんにはとてもよく起きることです。

赤ちゃんのそばにいる間、身体は常に「何かあったらすぐ動ける」状態を保とうとします。交感神経が高いまま続く。眠りが浅い。肩や首が抜けない。これは身体が赤ちゃんを守ろうとしている本能的な反応ですが、長く続くと身体が悲鳴を上げます。

施術でその緊張を解放したとき、「ふっと緩まった」という感覚が生まれます。久しぶりに「自分の身体に戻れた」という感覚、と言えるかもしれません。

産後ケアは、赤ちゃんのためにも必要です。
ゆとりのあるお母さんが、赤ちゃんにとって一番の環境だから。

「報告できてよかった」という言葉について

「報告できてよかった」——この言葉が、じわじわと心に広がっています。

うれしいことを誰かに伝えたいとき、その「誰か」として思い出してくれたこと。1年半のあいだ、それを大切に持ってきてくれたこと。

セラピストとして、こんなにうれしいことはありません。

みさきんぐさん、伝えに来てくれてありがとうございます。
赤ちゃんとの日々、どうか楽しんでいてください。
また疲れたとき、気が張りすぎているとき、いつでも来てください。

産後ケア・妊活中の方へ:
スピラレでは産後のお客様も多くご来店いただいています。施術は産後6週間以降を目安にご来店ください(帝王切開の場合は医師にご確認のうえ)。妊活中の方は、現在の状態をLINEでご相談いただければ、施術内容をご提案します。「妊娠を保証する施術」ではありませんが、体質を整えることで身体が本来の力を取り戻すお手伝いをしています。

この仕事をしていると、「施術の効果」と呼べないような変化に立ち会うことがあります。

それが、一番深いところで身体が変わったということだと思っています。

— 山口 美樹

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