七夕と陰陽五行の話。
7月7日、七夕です。
今日という日を、陰陽五行の視点から眺めてみると、少し違う景色が見えてきます。
「7」という数字と陰陽
陰陽の思想では、奇数を「陽」、偶数を「陰」と捉えます。7は奇数なので「陽の数」。7月7日は、陽の数が重なる「陽極まる日」です。
陰陽の考え方では、何かが極まると、そこから反転が始まります。夏至(一年で最も昼が長い日)を過ぎると少しずつ日が短くなっていくように、陽が極まれば陰へ向かう。七夕はちょうどその転換点近くにある日でもあります。
そう考えると、1年に一度しか会えない織姫と彦星の話は、陽と陰——天と地、水と火、離れているものが一瞬交わる物語とも読めます。
五行で見る、7月という季節
五行(木・火・土・金・水)では、夏は「火(か)」の季節です。
火の季節は、陽のエネルギーが最も盛んで、万物が外へ外へと広がろうとする時期です。心(こころ)・喜び・血液循環・小腸と関係していて、活気があふれる一方で、熱が過剰になるとイライラ・心悸亢進・不眠が起きやすくなります。
「夏は元気なはずなのに、なぜかしんどい」という方は、火のエネルギーが過剰になっているのかもしれません。暑さと興奮が重なって、熱が身体の上部(頭・心)に籠もりやすい季節でもあります。
織姫と彦星は、陰と陽の象徴
織姫(ベガ)は機織りをする女性——繊細・内省・受け取る力を象徴する「陰」の存在。彦星(アルタイル)は牛を引く農夫——力強く外へ向かう「陽」の存在。
この二つが天の川を挟んで1年に一度だけ出会う。
陰陽の思想では、陰と陽は対立するのではなく、互いに補い合うことで初めてバランスが生まれると考えます。離れているから引き合う。会えないから会いたくなる。その「引力」こそが、宇宙のエネルギーを動かしているのだと。
陰があるから陽が際立つ。
夜があるから星が見える。
七夕は、二元論が美しく結びつく夜です。
施術の中でも、陰陽のバランスを見ています
東洋医学をベースにした施術では、身体の陰陽バランスを常に意識しています。
交感神経(陽)と副交感神経(陰)のバランス。熱がこもっている部分(陽実)と冷えて滞っている部分(陰虚)。働きすぎているところと、力が足りていないところ。
どちらかが「正しくて」もう一方が「悪い」のではありません。どちらも必要で、そのバランスが整っているときに、身体は最もよく機能します。
今日という日に、自分の身体の「陰陽」を少し意識してみてください。今の自分は熱がこもっていますか、それとも冷えて沈んでいますか。その感覚が、身体からのメッセージです。
今夜、空が晴れていたら、星を見上げてみてください。
ベガとアルタイル、2つの星が天の川をはさんで輝いています。
陰と陽が、一年に一度交わる夜。
素敵な七夕を。
— 山口 美樹
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