肩を揉んでも戻る理由、知ってますか?
「マッサージを受けた直後は楽になるのに、二、三日するとまた同じところが凝ってくる」。そんな経験はありませんか。これは決して珍しいことではなく、実は「揉む場所」そのものに理由が隠れています。
凝っている場所と、原因がある場所は違う
肩こりというと、つい肩そのものを揉んでほしくなりますよね。ですが肩の張りは、肩の筋肉だけの問題ではないことがよくあります。呼吸の浅さ、背中や胸まわりの動きの悪さ、姿勢の癖など、離れた部位の緊張が巡り巡って肩に表れているケースが多いのです。
肩そのものを揉むと、その場では血流が良くなり、確かに楽になります。ただ、緊張の発生源が別の場所に残ったままだと、しばらくすればまた同じように肩へ負担が集まってきてしまいます。
筋膜は全身でつながっている
筋膜は一枚の布のように全身をつなげている組織です。体のどこか一部が硬くなると、その影響は隣接する部位だけでなく、離れた場所にも伝わっていきます。デスクワークで猫背の姿勢が続くと、胸の筋膜が縮こまり、その引っ張りが肩や首の負担として現れる、というのはよくあるパターンです。
局所を揉むことは、あくまで表面に出ている症状への対処です。根本にある筋膜の引っ張りやつながりを整えない限り、こりは形を変えて何度でも戻ってきてしまいます。
施術でできること・できないこと
筋膜マニピュレーションでは、肩そのものだけでなく、緊張の発生源となっている胸郭や背中、呼吸の動きなど、全身のつながりを見ながらアプローチしていきます。局所を揉みほぐすのとは違い、根本の引っ張りをゆるめることで、こりが戻りにくい状態を目指せます。
ただ、正直にお伝えすると、長年の姿勢の癖や生活習慣がそのままであれば、緊張はまた少しずつ積み重なっていきます。施術で土台を整えた上で、日中の姿勢や呼吸を意識していただくことが、こりを繰り返さないための近道になります。
揉んでも揉んでも戻る肩こりは、揉む場所が違うだけかもしれません。
肩の張りに悩んでいる方は、ぜひ一度「肩以外」の部分にも目を向けてみてください。原因が見えてくると、ケアの仕方も変わってきます。
戻りやすい肩こり、根本から一緒に見直しませんか。
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