浦安に移住して、最初に驚いたことのひとつが「お祭りの多さ」です。

博多も祭りの街ですが、浦安もなかなかのものです。季節ごとに地域のあちこちでお祭りが開かれていて、移住してからずっと「次はどこのお祭りだろう」と楽しみにしています。

先日、久助稲荷神社の大祭に行ってきました。

日頃お世話になっているお店の方たちが出店されているとのことで、「ちょっと顔を出して挨拶まわりをしようかな」くらいの気持ちで出かけたのですが……ガッツリはしゃいでしまいました。笑

屋台をひとつひとつのぞいて、声をかけていただいて、しゃべって、食べて。気がつけばすっかりお祭りの空気に飲まれていました。

その中で、一番嬉しかったことがありました。

私の顔を見て、向こうから手を振ってくださる方が増えていたんです。

名前を呼ばれて、手を振られる。
それだけのことが、あんなに嬉しいとは思いませんでした。

浦安に来てまだ2年ちょっと。最初は知っている人も、つながりも、本当にゼロからのスタートでした。それが少しずつ、顔を覚えてもらえるようになってきた。この街に根づいてきている、という感覚がありました。

お祭りが多い街の話

以前、「お祭りが多い街は、それだけ過去に厄災が多かった歴史がある」という話を耳にしたことがあります。

厄災や困難を乗り越えるたびに、人々は祈り、感謝し、祭りとして後世に残してきた。だからお祭りが多い街は、それだけ地域のつながりが深く、乗り越えてきた歴史がある——という話でした。

浦安は2011年の東日本大震災で液状化の被害を受けた街でもあります。それでも街全体で立て直して、今こうして笑顔溢れる祭りを続けている。

なんて明るくて、強い街なんだろうと思います。

スピラレは、そういう浦安という街の中にあります。

マンションの一室の小さなサロンですが、来てくださるお客様の多くは浦安・新浦安に住む方々です。この街で暮らす方の疲れを受け取って、また元気に街に送り出す——そういう場所であり続けたいと思っています。

お祭りで手を振ってくださった方の中に、スピラレに来てくださっているお客様もいました。ああ、この方はあの日、こんな笑顔で暮らしているんだと思ったら、なんだかとても温かい気持ちになりました。

浦安に来てよかったな、と思った夜でした。

— 山口 美樹